白い雪が降り積もるように


時間帯が少し遅いせいか大浴場には人はほとんどいなくて、悠々自適にお風呂に入れた。




雪道で疲れた足もしっかりマッサージして解す。




ゆっくりお風呂に浸かれてリラックス出来た私は売店で飲み物を買って戻った。




部屋に戻れば、彼は浴衣姿でお風呂の間に敷かれたであろう布団に寝転がっていた。




「お風呂、行ったの?」




「面倒だったから部屋に備え付けのお風呂に入った」




「面倒臭がりなんだね。はい、お茶」




「んー」




お茶を差し出すと受けるだけ受け取って、彼は飲まずに握ったまま布団から顔を上げない。




少しすると寝息まで聞こえてきた。





移動距離も長かったし、疲れたんだね……。






< 408 / 422 >

この作品をシェア

pagetop