白い雪が降り積もるように


私は彼に布団をかけると、電気を消してその隣に敷かれた布団に入った。




そして、スマホを開いてとある場所にメールを送る。




返信はすぐに来て、明日には迎えに行けるとのことだった。




スマホを枕元に置くと眠っている彼の方を見た。




誰よりも綺麗な顔をして、穏やかに眠る彼。




私はそんな彼が好きだ。





そして、やっと両思いになれた。





でも、私はそんな彼から離れることを選んだ。




「ごめん……、依良……」




溢れてくる涙が枕を濡らす。




本当は離れたくない。




でも、彼を幸せにするには離れるしかない。




今の私は貴方に相応しくないから……。






< 409 / 422 >

この作品をシェア

pagetop