ほしの、おうじさま
それ以上の親密な関係性…たとえば勤務終わりに飲みに行ったり休日に遊びに繰り出すほどまでにはなれなくても全然構わない。
自然とそういう間柄に発展したのだったらわざわざそれを拒むような事はしないけど、自ら積極的に働きかけるのは私の性格上無理だと思う。
「プライベートタイムに職場の人と遊ぶ」という行為にはどうしても義務感がつきまとってしまうような気がする。
なので公私の線引きはきっちりはっきりしておきたい。
とにかく勤務中と、歓送迎会や新年会や忘年会等の仕事の延長線上にあるイベント時に、穏やかに無難に接して行ければ理想的だし私にとっての最終目標だ。

「色々やる事があって最初は目まぐるしく感じるかもしれないけど、一度流れを覚えてしまえば後はその繰り返しだから」

なんて考えている間にも渡辺さんのお話は続いていた。

「内示をもらってから今現在まで、ずっと緊張が続いているとは思うけどね。マーケティング課の仕事について、面接の時にあれこれネガティブ発言されたでしょ?」

「あ、はい。とても疲弊する任務だという事で…」

最終面接の面接官は上層部の方ばかりだったので、渡辺さんはメンバーではない。
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