ほしの、おうじさま
その一連の流れを想像するだけで目眩に襲われる。

もちろん、一人で捌ききれそうにない時は他のスタッフさんがフォローに入ったり、宅配便は別のカウンターに移動してもらって受け付けたりしている場合もあるけれど、しかし、なまじ複数人で作業を手分けしてしまうと何がどこまで完了しているのか訳が分からなくなり、更に大混乱に陥りそうだ。

しかも恐ろしい事に、そんなてんやわんやの中、別のお客様に店内に設置されているATMや複合機、端末機の操作方法のレクチャーを促されたりするかもしれないのだ。

「コンビニバイトは初心者にうってつけ」だなんてとんでもない。
私の中ではもう、一流ホテルのコンシェルジュ並の処理能力が求められる、難易度Aの業務に匹敵している。

だけど世の中には実際に、本当に生まれて初めて、しかもまだ15、6才という年齢でコンビニのバイトに挑み、その受難を難なく乗り越えられる人が多数いるみたいで、私にはそれがとてつもなく不思議でならない。

それとも若さゆえの情熱、言い替えれば「怖いもの知らずパワー」があるからこそ成せる技なのだろうか。

なので0to0を受ける際に、『「新人には必ずどこかの店舗で販売を経験してもらう」なんて言われたらどうしよう。そうしたら残念だけどその時は潔く諦めよう』などと考えていたのだけど、会社説明会の初っぱなにそれは杞憂であった事が判明した。
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