ほしの、おうじさま
そこで福田さんは言葉に詰まったように黙り込んだ。
しかし流れ的に、この話がここで唐突に終わるとも思えなかったので、ひとまず私も無言で静かに成り行きを見守る。
「……でもまぁ、確かに、こんな中途半端な状態で話を切り上げられちゃったら、とんでもなく消化不良よね」
案の定、あまり間を置かずに伊藤さんがポツリと呟いた。
「もうここまで言っちゃったんだから、星さんにはその先も聞いてもらった方が良いかな…」
「そ、そうですよね。私も何となく、社員さんの誰かには吐き出しておきたい気分」
福田さんは心なしかホッとしたようにそう答えた後、再度私に視線を合わせ、続けた。
「でも、その話を上の方に通すのはちょっと待っててもらえますか?」
「そうして欲しいと思った時に、改めてこちらから行動を起こしますから」
「はい。承知しました」
伊藤さんも加わっての懇願に、私は力強く頷いてみせた。
「あ。手は動かしながらの方が良いですよね」
福田さんは再び湯沸し器を稼働させ、桶の中のカップを取り出しつつさっそく語り始める。
「先週の…金曜日だったかな?私と伊藤さんはその日遅番で、出勤して来た時にちょうどロビーでかち合ったので、一緒にエレベーターを待ってたんです。そうして箱が到着して、中に乗り込んだ所で、受付の社員さんがお客様を案内しつつ同乗して来たんですよね」
しかし流れ的に、この話がここで唐突に終わるとも思えなかったので、ひとまず私も無言で静かに成り行きを見守る。
「……でもまぁ、確かに、こんな中途半端な状態で話を切り上げられちゃったら、とんでもなく消化不良よね」
案の定、あまり間を置かずに伊藤さんがポツリと呟いた。
「もうここまで言っちゃったんだから、星さんにはその先も聞いてもらった方が良いかな…」
「そ、そうですよね。私も何となく、社員さんの誰かには吐き出しておきたい気分」
福田さんは心なしかホッとしたようにそう答えた後、再度私に視線を合わせ、続けた。
「でも、その話を上の方に通すのはちょっと待っててもらえますか?」
「そうして欲しいと思った時に、改めてこちらから行動を起こしますから」
「はい。承知しました」
伊藤さんも加わっての懇願に、私は力強く頷いてみせた。
「あ。手は動かしながらの方が良いですよね」
福田さんは再び湯沸し器を稼働させ、桶の中のカップを取り出しつつさっそく語り始める。
「先週の…金曜日だったかな?私と伊藤さんはその日遅番で、出勤して来た時にちょうどロビーでかち合ったので、一緒にエレベーターを待ってたんです。そうして箱が到着して、中に乗り込んだ所で、受付の社員さんがお客様を案内しつつ同乗して来たんですよね」