ほしの、おうじさま
「そうそう。ついでだから今聞いちゃおうかな。昨日メールで送った件について…」

「あ。その事なんだけどね」

『やっぱり来たか』とドギマギしつつ私は急いで返答する。

「シフト表見てみたら、私その日遅番だったの。だからノー残デーとはいっても、帰れるのは19時半過ぎで…」

言葉通り、昨日すぐさまそれを確認し、そしてその後に向井さんとメールでやり取りした際に彼女にも伝えている。
すると『私も欠席するつもりだったよ。じゃあ星さんは遅番を理由に、私はその日すでに先約があるって事でそれぞれ断ろうか』という返信があり、私も同意した。

「そっか。マーケティング課はシフト制だもんね。でも、女子会は多分18時半くらいから始まって2~3時間は続くよ?」

しかし最後まで言い切る前に富樫さんは陽気に言葉を挟んで来た。

「だから星さんも充分参加できるんじゃないかな」

「う、うん、でも、何だかバタバタしちゃって慌ただしいし」

そのまま押し切られてしまいそうな勢いだったけれど何とか踏ん張り、私は続けた。

「どうせ会うんだったらゆったりとした時間を過ごしたいし。だから今回はやめとく」

「えー。そーなの?何か残念だなー」

眉尻を下げ、富樫さんはそう声を発した。

「向井さんも用があって来られないみたいだし。まだ全員から返事は来てないんだけど、もしかしたらあんまり人数集まらないかもねー」
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