ほしの、おうじさま
言いながら、踊り場が見渡せる位置まで到達した野崎さんはそこでギョッとしたように立ち止まった。
死角の位置に居た為、今まで視界に入らなかった阿久津君の存在に気付いたからだろう。
「えっ。ウソ。阿久津君も一緒だったの?」
興奮気味にそう問い掛けられたけれど、私はとっさに返答できなかった。
阿久津君も無表情で口を閉ざしたままだ。
「やだー。二人でこんなとこで何話してたわけ~?」
「……別に。お前に関係ねーだろ」
超絶クールにそう呟きつつ、阿久津君はその場から歩き出した。
足早に私達の傍らを通り過ぎ、階段を駆け下りて下のフロアへと到達した所で右方向に進路を取り、すぐに視界から消える。
「……一体彼と何を話してたのよ?」
いくらなんでもあんな冷たい言い方しなくても…と呆然としながら彼の後ろ姿を見送っていた私は、野崎さんの問いかけに我に返った。
「え?えと…」
もちろんここまでの流れをバカ正直に説明する訳にはいかない。
「ジ、ジュースを買いに来たんだけど、そういえば、上の重役室フロアにも自販機があったハズだよなーと思って、どういう種類があるのか今後の参考の為に見ておこうと思って…」
死角の位置に居た為、今まで視界に入らなかった阿久津君の存在に気付いたからだろう。
「えっ。ウソ。阿久津君も一緒だったの?」
興奮気味にそう問い掛けられたけれど、私はとっさに返答できなかった。
阿久津君も無表情で口を閉ざしたままだ。
「やだー。二人でこんなとこで何話してたわけ~?」
「……別に。お前に関係ねーだろ」
超絶クールにそう呟きつつ、阿久津君はその場から歩き出した。
足早に私達の傍らを通り過ぎ、階段を駆け下りて下のフロアへと到達した所で右方向に進路を取り、すぐに視界から消える。
「……一体彼と何を話してたのよ?」
いくらなんでもあんな冷たい言い方しなくても…と呆然としながら彼の後ろ姿を見送っていた私は、野崎さんの問いかけに我に返った。
「え?えと…」
もちろんここまでの流れをバカ正直に説明する訳にはいかない。
「ジ、ジュースを買いに来たんだけど、そういえば、上の重役室フロアにも自販機があったハズだよなーと思って、どういう種類があるのか今後の参考の為に見ておこうと思って…」