放課後、ずっと君のそばで。


「なぁ」


車輪の音に紛れて、コウちゃんの声がした。


「うん?」


私は耳を近づけるように聞き返すと、コウちゃんは少し間を開けて小さく言った。


「部活、ちゃんと行けよ」


ギュッ。

心臓が捕まれた。


少しコウちゃんを見上げると、コウちゃんは真っ直ぐ前を見て運転している。


もしかして、これを言う為にわざわざウチまで来たの?


コウちゃん、そういうの面倒臭いって言うタイプじゃん。


部活に行きたくないって言う気持ち、顔に出てるのかな......。


部活に行けば行くほど、ヘタになってる気がして、怖くて行きたくないんだ。


このままの気持ちで部活を続けると、音楽自体が嫌いになってしまいそうで......。


私が返事せずに無言で通すと、コウちゃんもそれ以上は何も言ってこなかった。


これから、部活をどうしていいのか、わからない......。




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