放課後、ずっと君のそばで。


学校に着いて駐輪場に自転車をとめると、コウちゃんはすぐに部活に向かった。


小走りでグラウンドに向かうコウちゃんの背中に、小さく手を振る。


私は、スクールバックを置くために一旦教室に向かった。


クラスには一番乗り。


だけど、部活にはもう既に来ている人がいるみたいだ。


上の音楽室から、トランペットの音色が響いている。


トランペットの音色を聞くと、更に足に重りが乗っかる。


一体何キロの重りが乗っているのかわからないけれど、音楽室に向かう為に上る階段が、苦痛で仕方なかった。


のっそりのっそり、一歩ずつ階段を上ると、その音色がハッキリと聞こえる。


音楽室から聞こえたと思った音色は、音楽室の隣の美術室からだった。


私は楽器を取り出す前に、美術室のドアを開ける。


すると、今まで響いていた音が、ピタリと鳴りやんだ。




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