だから、お前はほっとけねぇんだよ


――――――――
―――――


ギンギラギンギラと輝く砂浜と海に、日焼け止めのCMをつい連想してしまった。

紫外線を大量に発射している、太陽があたしの肌を襲う。




「うーーみーー‼‼」



キャーキャーと子供みたいにはしゃぐのは、やっぱりなっちゃん。



「ナツは期待を裏切らないね」


「ねー」



なんて、冷静にものを言って「あはは」と愉快そうに笑ったのはがっくんとゆっち。



……嗚呼
ついに来てしまった。


琥侑が来るという甘い言葉に誘われ、ひょっこりやって来てしまった。





「……おいヒメ、大丈夫か?」


「あ……琥侑」



顔色が悪くなったアタシを琥侑は心配してくれる。


……ちょっと嬉しい。

< 109 / 399 >

この作品をシェア

pagetop