GREATEST JADE~翡翠の瞳に守られて~
「俺をヴァンパイアにした清雪様は、『ヴァンパイアの親』にあたるんだ。……ファシネイティングブラッドを飲んだ経験のある自分の『親』の血を飲んで殺すと、『無敵のヴァンパイア』になれるらしいんだ。そしたらもう死に物狂いになって魅惑の血を探す苦痛から解放されるんだ。もう、何からも怯えなくてすむ。だから……試す価値はあるだろ?」
驚いて声も出ない私を見つめて、律は浅い笑みを浮かべた。
「藍からしたら、僕は身だけじゃなく、心までも化け物だろうね。だけど」
そこまで言った律が、ギリッと歯軋りして吐き捨てるように叫んだ。
「けど、こんな俺に誰がした?!あの時、流行り病で息絶えそうになった俺をヴァンパイアに変えたのは清雪様だ!!俺はただ『生きたい』と答えただけなのに!永遠の命がこんな血に飢えたヴァンパイアだと知っていたら望まなかった!もう沢山だ!」
心臓が壊れそうな程激しく脈打ち、息が苦しい。
驚いて声も出ない私を見つめて、律は浅い笑みを浮かべた。
「藍からしたら、僕は身だけじゃなく、心までも化け物だろうね。だけど」
そこまで言った律が、ギリッと歯軋りして吐き捨てるように叫んだ。
「けど、こんな俺に誰がした?!あの時、流行り病で息絶えそうになった俺をヴァンパイアに変えたのは清雪様だ!!俺はただ『生きたい』と答えただけなのに!永遠の命がこんな血に飢えたヴァンパイアだと知っていたら望まなかった!もう沢山だ!」
心臓が壊れそうな程激しく脈打ち、息が苦しい。