GREATEST JADE~翡翠の瞳に守られて~
思案しながらも、私の脳裏に自分の家が浮かび上がった。

……帰ると……今日も独りだ。

……孤独は寒い。

孤独は……痛い。

その時瀬里が慌てたように言った。

「安心して藍ちゃん!私が作るんじゃないから!この背がでかくてちょっと怖そうだけど、顔に似合わず翠狼……じゃなかった、雪野一臣は料理が上手で、痛っ!」

翠狼だか雪野一臣だかが、瀬里の額を指で弾いた。

「でかいや怖いは余計だ。早く車に乗れ!」

言い終えるや否や、彼は私を一瞥した。

「お前も来るならさっさと乗れ」

……お、お前。

初対面の女子に向かって、お前。
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