GREATEST JADE~翡翠の瞳に守られて~
「俺、沢村律。君は?」

さわむら、りつ。

背の高い人だな。

それに、アッシュブラウンの髪色がとても良く似合っている。

長めの前髪が風に煽られて、数秒の間、綺麗な二重の眼や通った鼻筋がハッキリと見えた。

薄すぎず厚すぎない唇はとても清潔そうで、私は思わず沢村律に見とれた。

「迷惑じゃないなら、名前教えて?」

仔猫を抱いたまま屈託のない笑顔を見せる沢村律に、私は少し眉を上げた。

カッコいいのかカッコ悪いのか、さっぱり分からない。

急に目の前に転がってきたかと思うと猫を抱いていて、痛そうにお尻を擦ってて。

「……!」
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