GREATEST JADE~翡翠の瞳に守られて~
「待って。送るから」

「え、でも」

「だって藍ちゃんは今日変なんでしょ?だったら心配だから送る」

『心配だから送る』

綺麗な沢村律の瞳が真っ直ぐに私を見ている。

いつの間にか彼の顔からは笑顔が消えていて、私はどうしたのかと思って夢中で彼の顔を見つめた。

「急に泣いちゃう女の子を独りで返すなんてダメだ」

ドキンと鼓動が跳ねた。

これは現実なんだろうか。

親からも心配されない私を、初対面のこの人は本気で心配してくれているのだろうか。

「沢村……さん」
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