GREATEST JADE~翡翠の瞳に守られて~
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「ここ?!デッカイ家だね!藍ってお嬢様なの?」

「……そんなことないよ」

確かにうちは大きな家だと思っていたけど、さっきの雪野一臣の自宅はもっと大きかった。

庭には池があったし。

そういえば……あんな風に飛び出してきちゃって悪いことしちゃったな。

「……じゃあね、藍」

「うん、送ってくれてありがとう」

小さく手を振ると、律は私に背を向けて来た道を歩き始めた。

「あ、そーだ」

「ん?」

私が首を傾げた後、確かに律の口が動いて何か言ったのに、なぜかよく聞こえなかった。

「え?なに?」

でも彼は繰り返してくれなかった。

「じゃ、今度こそまたね」

「あ……うん……またね」

律が二度目のさよならに大きく手を振ったから、私も手を上げてそれに答えてみた。

すると私を振り返った律が、優しく微笑んだ。

……なんか嬉しい、凄く。

これも初めての経験。

嬉しくてフワフワして、私はこんな気持ちがいつまでも続けばいいと思った。
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