GREATEST JADE~翡翠の瞳に守られて~
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……寒い……。

時計を見ると深夜だった。

テレビの青白い光だけが部屋を不気味に照らしていて、私はいつの間にか眠ってしまっていた事に気付いた。

……なんだか頭が重い。

テーブルの上のスマホが小さな光を点滅させていて、私はソファから身を起こすとゆっくりとそれに手を伸ばした。

画面をタップして確認すると、瀬里からラインが入っていた。

『藍ちゃん、大丈夫?電話も通じなくて心配してます。何時でもいいからラインください』

着信には全く気付かなかった。

……あんな風に雪野一臣の家を飛び出したのに、私は瀬里に何の連絡もしていなかった。
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