GREATEST JADE~翡翠の瞳に守られて~
「藍に会いたくて来てみたらなんか言い争う声が聞こえて、心配になって」

バルコニーに立って少し屈んだ律が、フワフワの笑顔で私を見つめていた。

「ごめん、驚かせるつもりはなかったんだけど藍が心配で」

その言葉に、私の胸がギュッとした。

私が……心配?本当に?

ああ、こういう時は一体どうすればいいんだろう。

どんな顔をして、どう言えばいいんだろう。

律の綺麗な眼を見上げたまま硬直する私を見て、彼は少し眉を寄せた。

「藍……?」

その時、ガチャリと部屋のドアが開いた。

「あなた誰なの!?娘の部屋で何してるの?!」
< 46 / 293 >

この作品をシェア

pagetop