GREATEST JADE~翡翠の瞳に守られて~
嫌だ、嫌!そんなの嫌!

律、律!!

「助けて……助けて……」

律だって、すぐに分かった。

どこ?!どこ!?

目まぐるしく視界が変わる。

「地上の下一間で土をかけろ!」

声が響いた直後、誰かの背中が見えた。

その人物が、死体の山から誰かの手を引っ張った。

あれは……律だ。誰かが死体の山から律を引っ張りだしたのだ。

律を抱いた人物がクルリと振り向いた。

中高な顔立ちの美しい男性だった。

「おい、あんた!何してる」
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