幼馴染はどこまでも俺様過保護
数日後、澪ちゃんの出演したトーク番組は視聴率がとても良かったと聞き、流石澪ちゃん、と私も喜んでいた。今日も私はいつもの様に仕事をし、パソコンに向っていると私のデスクの電話が鳴った。
「ジュエリー翔、城之内でございます」
『蒼海ちゃん大変!』
開口一番に発しられた澪ちゃんの慌てた声に身構えてしまう。
「ど、どうしたの?」
『蒼海ちゃんのアクセサリーが大注目なの!』
「は?」
『これからは仕事でもプライベートでも蒼海ちゃんの作ったアクセサリーだけにするからもっと色々作って!』
な、何を急に言い出すの!?注目ってどういう事!?
「ちょ、ちょっと待って!何言ってるの?そんなの無理に決まってるでしょ!?」
『とにかく、今夜、蒼海ちゃんの家に行くから、詳しい話は後で!』
「あっちょっと!…」
澪ちゃんは時間がないからと言って、私の返事を聞かずに一方的に電話を切ってしまった。
もう、どういう事よ!?
「どうした?何かあったか?」
「キャッ!!もう!びっくりさせないでよ!」
突然背後から聞こえて来た声に思わず飛び上がり、振り返れば外室していた隼翔がいつの間にか後ろに立っていたのだ。
「なにそんなにびっくりするんだよ?今の電話、澪だろ?澪がどうした?」
「な、なんでもない。今夜、行ってもいいかって言う電話。私の春巻きが食べたいんだって…」
春巻きが食べたいなんて嘘。でも、澪ちゃんがうちに来る理由を隼翔に知られると面倒な事になるから、嘘をついた。
「春巻きか?久しぶりに食いたいな?俺も行っていいか?」
「ダメ!!」
「はぁ!?なんでダメなんだよ!?俺には食わせれないって言うのかよ!?」
「いや…だめって言うのは…あまりにも急で…材料がそんなに無いし、今日は女ふたりで久しぶりに話そうかなぁ?って思って…」
眉間にシワを寄せて威圧的に言う隼翔に、私は狼狽えつつもなんとか誤魔化そうと必死に言訳をする。
「ふーん、それなら仕方ないか?澪も最近忙しいみたいだし、まえの様に蒼海ともなかなか会えないからな?まぁ今日はふたりだけにしてやるよ!澪の話し相手になってやってくれ」