幼馴染はどこまでも俺様過保護

「澪ちゃん!大注目ってどういう事なの!?」

澪ちゃんからの電話の後、どういう事か気になって仕事も手につかなかった。澪ちゃんがうちの玄関のドアを開けるなり私は澪ちゃんに詰め寄った。

「もー落ち着いてよ?ちゃんと話すから」

落ち着けと言われても落ち着ける訳がない。澪ちゃんを待っている間も落ち着かず、何かをしていないとどうにかなりそうだと思い春巻きを大量に作っていた。

「春巻き冷めるから先に食べて良い?」

「ダメ!先に話して!」

お腹空いてると言う澪ちゃんに仕方ないかと思い、じゃさっさと食べて話してよ、と言ってご飯と卵スープをよそってあげた。

「さぁ!話してよ!」

澪ちゃんは食べ終わると分かったと言って、お茶を飲み、実はと話し出した。

「こないだのトーク番組の収録撮影の後、雑誌の撮影も合ってね、【プライベートの私】って特集だったの、それであの衣装のまま撮影したのよ」

「で、なんで私の物が大注目になるのよ!?」

私はそこが知りたいの!

澪ちゃんはその雑誌にトーク番組の時と同じ様にフリマにはまっていてそこで見つけたアクセサリー作家さんの物をいつも付けていると話したと言う。

「ちょっと!私、作家なんてすごい物じゃないし、なんで澪ちゃんがプライベートだけじゃなくて、仕事でも私の作ったものを付ける事になるのよ!?」

私は活き良いよくテーブルを叩き立ち上がった為、テーブルの湯呑みが倒れそうになり、澪ちゃんが慌てて支えてくれた。

「雑誌もだけど、テレビの影響って大きいじゃない?私の付けていたアクセサリー作家の名前やどこで売ってるのか教えてくれって、事務所だけじゃなくて、テレビ局や編集社にまで問い合わせの電話が凄いらしいの」

「まさか…私の名前を言ったりしてないよね?」

「勿論、言ってないよ?蒼海ちゃんと約束したからね?でも、事務所の社長がそれだけ話題になるなら、暫く仕事でも使おうって話になったの」





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