幼馴染はどこまでも俺様過保護
私の言葉に「ダメー!」と慌てて叫ぶ澪ちゃんと隼翔の『なに!?』と怒鳴る声が重なる。私は隼翔のあまりの怒鳴り声の大きさに思わずスマホを耳から離した。
しまった…逆に隼翔の怒りに油を注いでしまった。
『デートだぁ!?誰とデートするんだ!?澪はまだ未成年だぞ!?』
こいつはアホか!?今時、幼稚園児でもデートするし、キスもするわ!?まぁデートは親同伴だろうけど?
「と、とにかく、過保護もいいかげんにしなさいよ!?今日はうちに泊めるから、おば様達にも言っといてね!?」
隼翔はまだ電話の向こうで何やら怒鳴って居たが構わず通話終了ボタンを押した。
「澪ちゃん、ご飯は大したもの出来ないよ?」
私は作り置きしてあるお惣菜を冷凍庫から出し、今夜はこの惣菜達で春巻きと野菜ポタージュにしよう。と、キッチンで食事の支度を始めた。
「蒼海ちゃん、また始めたの?」
ん?
振り返れば、さっきまで私が作っていたアクセサリーを澪ちゃんが手にしていた。
「うん…暇な時にね」
私は高校生の頃、家に居るときは部屋に閉じ篭もりワイヤーアクセサリーを作っていた時期がある。友達からは結構好評で、仲のいい友達にプレゼントしたりしていたが、受験勉強が忙しくなるとやめてしまった。その時、澪ちゃんにも幾つかあげたことがある。
実は半年ぐらい前から作って、毎月いろんな所のフリマに出していて、今、フリマに出る事が、私の唯一の楽しみになっている。