ワケありオンナとワケあり男子の共同生活


早く帰らなきゃ。なんだかちょっとこの悲しい気分をどうにかしたい。

あきくんはもうご飯食べたいかな?そういえば今日の夜ご飯何だったんだろう?

服を全て着て、荷物を持つ。ヒデキさんがいる流し台を通り過ぎて玄関に向かう。

「もう帰るの?」

タバコの煙がユラユラと揺れている。鼻につくタバコの臭い。ヒデキさんの方を見て口角を上げる。

「はい、帰ります」

彼に背中を向けて靴を履いた。もう一度ヒデキさんの方に振り返って手を振った。

「気をつけて帰ってね、あゆ」

ヒデキさんの言葉に頷いた後、玄関の扉を開けた。外は少しひんやりとしていた。





「ただいまー」

鍵を開けて扉を開けた。ここはわたしの家。あきくんが住んでいる家。

玄関で靴を脱ぎながらカギを閉めた。部屋の電気がついている。いつもは"おかえり"という言葉が聞こえるのに今日は聞こえない。

浴室の方を見ると電気がついている。あきくんは今、お風呂に入っているんだ。


< 105 / 181 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop