ワケありオンナとワケあり男子の共同生活
嬉しそうな顔をしていたのか、ヒデキさんが指でわたしの頬をつついた。
「美味しそうに食べるね」
「美味しいです」
またケーキを一口サイズに切って口に運ぶ。
「やっぱり誕生日はケーキだよな」
ヒデキさんに見られながら食べるのが少し恥ずかしかったけど、あっという間にケーキを食べ終わってしまった。
頭の上にヒデキさんの手がのる。ヒデキさんの方を見ると優しい瞳でわたしを見ていた。
「じゃあ、次はオレがあゆを食べようかな」
さっきまでケーキが運ばれていた唇にそっと彼の唇が触れる。
その後はいつもと同じ流れ。そのままお互い求めて唇を何度も重ね、身体を重ねた。
いつも通り、終わった後に女の子の写真を見ながらタバコを吸うヒデキさん。
久しぶりに見たその光景を見て、なんとなく冷静になる。自分の誕生日に一緒にいてくれたけど、相手にとっては何気ない普通の日なんだよね。
わたしは脱いだ服を身につけていく。