ワケありオンナとワケあり男子の共同生活
終わった。終わらせた。
きちんと自分の言葉で伝えれた。終わらせれた。
"もう無理です"しか言えなかったわたしがここまで言えるようになった。
「そっか、そうだな、いっぱい傷つけていたんだな。ごめんね。最後までどうしようもない男でごめん。色々あって、あゆにすがろうとしてた。情けない男だよ」
彼は唇をギュッ閉めた。少し間があいて、もう一度唇が開く。
「あゆ、さよなら」
わたしは頭を下げた。頭を上げた時、改めて彼の顔を見た。この顔を見るのも今日が本当に本当に最後。
泣きそうだった。
走ってタクヤさんを横切った。
あきくんに早く会いたかった。ここまで頑張ったよって伝えたい。きちんと終わらすことが出来たよって言いたい。
公園の入口まできて、足が止まった。知っている人がそこにいたから。
「あゆさん、ごめん、待っててって言われてたけど気になって来ちゃった」
わたしをここまで連れてきてくれた人。
「あきくん」
さっきまで耐えれていたのに、涙が一気に溢れてきた。がんばって我慢してた反動が来たのか、あきくんを見て安心したからなのか分からない。