ワケありオンナとワケあり男子の共同生活


すごく気持ちいいって思った。

いや、今までだって快楽はあったけど心も含めた全部が満たされている感覚がする。

セックスは誰だって出来る。愛なんてなくても快楽はあるから誰とでも出来る。

でも、満たされる感覚は違うなって思う。


行為が終わってベッドでグッタリしていると、あきくんがゆっくりとわたしの頭を撫でた。あきくんは満足そうに微笑んだ。優しい声で、

「今日すごく気持ちよかった」

と言ってくれて、嬉しかった。わたしと同じように感じてくれたんだって。

心地よい気だるさの中、溢れる愛しさ。

気持ちを伝えたい、そう思った。

「あきくん」

「ん?」

あきくんのことが好き、そう言おうとした時にカオルとヒデキさんの顔が脳裏に浮かんだ。

ああ、そうだ、わたしはまだ2人と終わっていない。

タクヤさんのことで満足していたからすっかり忘れていた。キチンとした恋愛をするならわたしはあの2人ともキッパリと終わらせないといけない。


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