ワケありオンナとワケあり男子の共同生活
『今晩、空いてます』
テキストや配布されたプリントをカバンに入れる。
ヒデキさんと会うのはいつも決まったホテルか、彼の自宅。
待ち合わせはわたしの家の最寄り駅、彼が車で迎えに来てくれる。
今日もいつものところで待ち合わせ。
急ぎ足で部屋をでた。
エレベーターを待つ時間がなんとなく勿体なくて、階段で降りる。
4階から階段で降りると結構いい運動になる。
建物の外に出る。
外は真冬ほど暗くない。
最近日が伸びて来たなと思うくらいだ。
3月の夜は少し冷え込む。
寒さに驚いて少し肩がすくむ。
ヒデキさん、最近残業が続いてるから家に帰って支度しようかな。
自宅に帰ろうと足を踏み出した瞬間、スマホの着信音がなった。
ヒデキさんだ。
「もしもし、ヒデキさん?」
『あゆ?今日仕事早く終わりそうなんだけど、18時くらいにいつものところ来れる?』
明日も講習あるし、早く会って早く解散した方が自分にとってもいいよね。
「行けます。今からいつものところに行きますね」