ワケありオンナとワケあり男子の共同生活


スマホのデータフォルダを見ていると講習の最終日の写真が出てきた。修了証を持って並んでいるわたしとあきくんがいる。2人とも笑顔だ。

講習での出来事が蘇る。手浴の時からかわれたな。いつもバイトがあるって言って早く部屋を出ていたな。あきあゆコンビで頑張りましょうとか言われたな。

思い出せば思い出すほど、あきくんに会いたくなる。

ちゃんと話そう。自分が今までしてきたことを謝ろう。あきくんが好きだと伝えよう。

もうそれでダメなら諦めるしかない。でも、気持ちを伝えないまま終わるのだけは絶対に嫌だ。

あきくんはどこにいるだろう。

考えてパッと思いつくのはあの牛丼屋さん。昨日も行ったあきくんの元バイト先。

行ってみよう。あきくんがいるかもしれない。






「相澤ですか?午前中なら来たんですけど夜は来てないですね」

牛丼屋に来た。でもあきくんの姿はない。

いつもはテーブル席に座るけど今日は1人だからカウンター席に座った。あきくんによく話しかける男の子がお冷を持ってきてくれたから、その子にあきくんがいるか聞いてみた。

でも、いないみたい。


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