ワケありオンナとワケあり男子の共同生活
普通に考えてセフレを作るような女と付き合いたいって思うはずがない。いくらこれから真面目に生きようと思っていても、相手から"セフレがいた女"と思われたらそれまでだ。
あきくんに前見られたのはヒデキさんだ。今回はまた違う男が家に入っていたことが分かった、引かれて当然だ。
もうやだ。全てやり直したい。
タクヤさんと終わってすぐあきくんと出会いたかった──。
19時。だいぶ日が落ちていることに気づく。部屋の電気をつけるために立ち上がった。
あきくんはまだ帰ってこない。
カチンとボタンを押すと蛍光灯がチラチラと点滅しながらついた。
ご飯を食べる気にもならない。作る人がいないのも大きい。いつもあきくんがご飯を作ってくれていた。夜勤の時も用意してくれていた。
ご飯だけじゃない、あきくんはわたしの生活に入り込んでいた。もういないのが不自然なくらい。こんなにも彼がいない空間が寂しい。
意味もなく、スマホを触ってしまう。見てもあきくんからの連絡はない。
ヒデキさんからは会えないというメッセージに対して「分かった」と連絡が来ていた。今わたしには誰もいない。胸にポッカリと何かが空いてしまった感覚。