ワケありオンナとワケあり男子の共同生活


あきくんが自分から求めないのは自信がついていないからだと思っていた。まさかそこまで考えていたなんて。

「あゆさんの誕生日の時も本当に相手の男に嫉妬した、苦しかった。でも、余裕を見せていたかったから表情にはあまり出さないようにしてたんだ。あゆさんを受け入れることが出来る男でいたかった」

なんだろう、愛おしい。

カッコつけて余裕を見せていたんだと思うと可愛いなって思う。

「誕生日以降は部屋も香水の匂いしなかったし、夜もちゃんといた。不倫してた相手の人と終わったから、漠然とあゆさんはおれの方を見てくれるんじゃないかって思ってた。自分の気持ち伝えようって思ったんだ」

それなのに昨日の出来事が起こってしまったんだ……起こしてしまったんだ、わたしのせいで。

「あの時は本当に頭真っ白になった。勝手にあゆさんは自分の方に向いてくれると自信を持っていたことすら恥ずかしくて、他の男の人と終わっていないことがつらくて逃げちゃったんだ」

あきくんの背中に自分の腕をまわした。体温をもっと近くで感じれるように身体を密着させた。


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