ワケありオンナとワケあり男子の共同生活
「今日から講習だっけ?どう?」
「まあまあ、ですかね。とにかく座学がしんどい、学生の時はずっと座って勉強できていたのに、卒業したらもうダメですね」
“ははっ、そうか“と言って彼はビールを1口飲む。
オトナの男は余裕があって、素敵だなって思う。
でも、本気で付き合うとなると話は別だ。
引っ張ってくれるだろうけど、自分のペースを保つことは出来ない。
特に既婚者にハマったら大変だ。
この人は結婚歴はあるけど、今は独身だからいい。
不倫という関係は本当に嘘のかたまり、そして脆い。
買ってきたお酒もツマミもなくなった。
ちょいとほろ酔い。
ふわふわして、少し楽しい気持ちになる。
「あゆ」
ヒデキさんがわたしの肩を抱く。
彼の顔が近づいてくる。
わたしは目を閉じる。
唇がそっと触れた。
少し離れ、もう一度触れる。
わたしの唇をついばむようなキス。
唇が触れる度に、ちゅっ、と音が響く。
ヒデキさんの首に腕をまわして、身体を密着させる。
彼の手が私の頭の後ろを抱える。