ワケありオンナとワケあり男子の共同生活
でも、色々な実技練習をしていくうちに気づいた。
あきくんはその辺の人より器用っていうことに。
"まあ、あなた上手ね"と施設で働きながら講習を受けている人が、彼を褒めていた。
あきくんは"ありがとうございます。でも、まだまだですよ"と謙虚な姿勢を崩さない。
講習唯一の男の子っていうのもあり、年代も様々なこともあり、この講習の参加者からとても可愛がられている。
「あゆさん、お湯持ってきましたよ!」
バケツいっぱいに入ったお湯を両手で持ってきた。
敷いた新聞紙の上に置く。
「どっちが先に実施しますか?」
「うーん、じゃあ、あきくん先にする?」
器用なあきくんの手本を見た後にする方がいいよね。
まずは手浴から。
わたしは腕をまくって、椅子に座る。
座ってるわたしの胸とお腹の間くらいの高さの台が用意されている。
それを自分の身体の前に持ってくる。
「じゃあ、はじめますね」
台の上に洗面器を置く。