ワケありオンナとワケあり男子の共同生活


牛丼を食べてる間はお互いそんなに話していない。

ほぼ無言食べた。

普段食べない牛丼はとても美味しくて、ペロリと完食してしまった。


お互いのどんぶりの中が空になった時に、あきくんが口を開いた。

「おれは早く家出て自立したいです。なるべく家族の負担減らしたい。バイト代で、一人暮らしの引越し費用は貯まったんですけど、この時期だからなかなか家が見つからなくて」

3月末は引越しのピーク。

わたしもそうだったけど、この時期は本当に見つからない。

「あきくんが就職しているわけじゃないから余計に難しいんだよ。未成年だから親御さんの承認もいるし」

未成年の単独契約は出来なかったはず。

わたしも親と一緒に不動産まわったもん。

「そうなんです。でも、親のお金で家賃払えますっていうのが嫌で。保護者の承認が必要でも、自分のお金で払えるっていうカタチで借りたいんです」

そんなにガチガチな考えじゃなくてもいいんじゃないの?

「そうなったら就職してからになるんですけど、今度はそれまでフリーターで今の家にいるっていうのがすごく嫌なんです。なんか自分が怠けているみたいで」


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