ワケありオンナとワケあり男子の共同生活
「あゆさん、どうぞ」
一人暮らしには充分な小さめのテーブルに目玉焼きとベーコンとレタスが少し乗ったお皿、小さなカップに入ったヨーグルト、トーストした食パン2セットが出てきた。
一人暮らし始めてから、朝はいつもトーストした食パンしか食べていなかった。
こんな朝食らしい朝食を久しぶりに食べている。
テーブルを挟んで、あきくんと向かい合って座る。
「ありがとう。いただきます」
今は8時半。
開いたカーテンから差し込む光が朝だと実感させる。
今日は講習がない日だ。
わたしはニートだけど、あきくんは10時からバイトらしい。
「あゆさん、怖い夢でも見たんですか?なんかうなされていましたけど」
何度か今回と同じようにアノ人が出てくる夢を見たことがある。
「うーん、そうなの?内容忘れちゃった」
内容聞かれたら困るからとりあえず嘘をつき、食パンにかじりついた。
目の前のあきくんはジャージを着ている、わたしが貸しているもの。
普段はカオルが着ているもの。