ワケありオンナとワケあり男子の共同生活


カオルを玄関まで見送る。

「あゆちゃん、また空いてる時連絡するから」

手を軽く振って彼は玄関のドアを開ける。後ろを振り返ることなく階段の方へと歩いていった。ガシャンと扉が閉まる。

スプレーの消臭剤を部屋全体に振りまく。フーッと自然とため息が出る。

スマホで時間の確認をする。16時。あと1時間したらあきくんが帰ってくる。

重くなる瞼。

あきくんが帰ってくるまで少し眠ろう。





ガラッと物音がして目が覚めた。少し冷たい風でパッチリと目が覚める。

どこから音がしたんだろうと部屋を見渡すとあきくんがベランダに出て、洗濯物を取り込んでいた。

あきくんいつの間に帰ってきたんだろう。

昼寝の後の身体は重い。身体を起こさず目だけであきくんの行動を追いかける。

たくさんの洗濯物を抱えて部屋に入り、窓を閉める。

視線に気づいたのかこっちを見て、ニッコリといつもの笑顔でわたしを見る。

「あゆさん起きてたんですね」


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