ワケありオンナとワケあり男子の共同生活


「あゆさん、気をつけて帰ってきてね。夜もまだ寒いから暖かくしてね」

遊びに行くと言うと、お母さんみたいなことを言われる。わたしの家なのにあきくんが家の主みたいになっている。

彼氏ではないけどあきくんには合鍵を渡している。一緒に住むのだから当たり前のことだけれども。

「ありがとう。あきくんもバイト頑張ってね」

わたしもあきくんもいつの間にかサンドイッチを食べ終わっていた。





昼休憩が終わり、午後の講習を終える。

17時。

今日の講習が終わった。

「じゃあ、あゆさんまたあとで」

あきくんは荷物をせっせとカバンに詰め込み、誰よりも早く部屋を出た。出会った時と変わらない。

あきくんの背中が見えなくなったことを確認してスマホをカバンから取り出し、メッセージを確認する。

《予定通り18時にいつもの場所で》

ヒデキさんからのメッセージ。18時にわたしの家の最寄り駅に迎えにくるという意味。いつもの待ち合わせ場所。


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