ワケありオンナとワケあり男子の共同生活
「わたしを練習台にすればいい」
セックスの練習台。
「わたしはあきくんの好きな相手でもない。それに年上だからわたしの方がセックスの経験は多くて当たり前だしね」
好きな相手じゃなかったら過度に怖がる必要がないような気がする。
「あきくんが前に進めるように協力する」
予想外のことを言われて驚いているのか、あきくんは目を丸くしてわたしを見つめている。
「あゆさん、でも……」
「やっぱりね、経験するのが一番だと思う。あきくんが真面目だからなのもあるんだろうけど、自分を責めすぎ」
そんなに怖がらないで。
目の前にいる男の子がいつもより弱く見えて、どうにかしてあげたくて、彼の方に手を伸ばす。ギューッと強く抱きしめた。
ゆっくりとあきくんの手がわたしの背中にまわってきた。男の人の手がわたしに触れる。
今回は花見の時みたいな手の温もりだけじゃない。全身にあきくんの温もりを感じる。
「あゆさん」
わたしの名前を呼ぶ声が少し震えている。
「おれ、サイテーなことしてもいいかな?あゆさんの身体、利用するようなことをしてもいいのかな?」