ワケありオンナとワケあり男子の共同生活
「相澤くん、菊池さん、ほら2人で並んで修了証持って。一緒に写真撮ってあげるから」
佐々木さんがスマホを手に持って振り返ってきた。わたしもあきくんも“え?え?“となりながら、お互いの肩を近づける。
貰った修了証を両手に持って広げた。
「はい、笑って~」
意識して口角を上げる。写真をとる時の笑顔を作るのがどうも苦手だ。
カシャッという音が聞こえた。ちゃんと笑えてたかな。
「はい、OKよ。あとで2人に写真送っておくからね」
佐々木さんは満足そうに笑っていた。あの表情なら多分悪いものじゃないだろう。
「佐々木さん、今までありがとうございました。いつかまたどこかでお会い出来たらいいですね」
軽く頭を下げて言った。あきくんもわたしに続けてあいさつをする。
「きっと、また会えるわよ。その時2人がこうしてまだ仲良くしていたら嬉しいわ」
2人というのはわたしとあきくんのことだろう。第3者から見て仲良く見えるっていうのが少し嬉しい。
佐々木さんに手を振って2人で部屋を出た。