ワケありオンナとワケあり男子の共同生活






「あきくん、お疲れ様」

「あゆさんもお疲れ様」

あきくんのバイト先の牛丼屋に来た。

お互いお冷が入ったグラスをコツンとぶつける。お酒じゃないけど乾杯した。

わたしは定番の牛丼、あきくんはチーズがのった牛丼を頼んだ。2人とも前回と同じものだ。

「良かったね、お互い資格を取れて」

お冷を飲みながらあきくんが言った。本当にその通り。

「お待たせしました。牛丼とチーズ牛丼です」

あきくんのバイト仲間が牛丼をわたしたちの前に置いた。前に来た時にやたら話し掛けてきた男の子だ。わたしを見て、あきくんのバイト仲間が口を開く。

「お姉さん、相澤は本当にいいやつなんでよろしくお願いします」

それだけ言って彼は席を離れた。あきくんの方を見ると頭の後ろに手を置いていた。

「女の子連れてきたら必ずあれを言うんだ。おれがあまりにも彼女作らないから。多分ちょっとしたおせっかいだよ、いつものことだから気にしないで」

女の子連れてきたら、っていうことは今まで何回か女の子と一緒にここには来てるっていうことだよね。


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