ワケありオンナとワケあり男子の共同生活
「家賃1か月分払うので、もう少しだけ一緒に暮らしてもいいですか?」
え?もう1ヵ月わたしの家にいるっていうこと?
「あゆさんが美味しいって言って料理食べてくれるのも嬉しいし、一緒にテレビ見たり話したりするの楽しい。それに……」
まっすぐわたしの瞳を捉える。少し緊張する。
「あゆさんが前に進める方法を少し考えたいんだ。あゆさんの過去をまだ聞けてないから方法はまだ分からないけども」
少し男らしいあきくんに不覚にもドキッとした。いつもは可愛いあきくんからこんなこと言われたものだから。
「過去のことを話してもらえるように、もっと信頼されるように頑張る。おれもまだ前に進めているとは言えないけど、あゆさんと出会って何かが確実に変わってると思う。おれもあゆさんに何かしたい」
“もし、わたしが前に進める方法が分かったら教えてね“
もしかしてあの時の言葉を真剣に考えてくれたんだろうか。
「あゆさん、ダメかな?」
ダメかな?って……ここまで考えて言ってくれているなら。