ワケありオンナとワケあり男子の共同生活





利用者さんに居室に戻ってもらい、夕食の片付けが終わった。

「時間になったよ。もう帰りなさい」

夕方から一緒に働いている夜勤者に言われて時計を見ると19時を過ぎている。

「はい、お疲れ様です。夜勤頑張って下さい」

「ありがとう。お疲れ様~」

夜勤者に挨拶をし、荷物を持って更衣室に向かう。今日の仕事が終わった。

カバンからスマホを取り出してメッセージの確認をする。仕事が終わった後必ずすることだ。

1件メッセージが届いていた。ヒデキさんからだ。

《20時にいつもの場所ね》

……あれ、わたしヒデキさんと約束してたっけ?でも、20時ってことは多分わたしの遅番の時間に合わせているんだと思う。

やばい、忘れてた。あきくんに夜ご飯いらないことを伝えていない。

慌ててあきくんに電話をかけた。プルルル…という音が聞こえる。今日は休みだからきっと電話に出てくれるはず。

3コール目で電話に出た。

『もしもし、あゆさん?』

「あっ、あきくん?ごめんね、今日急に友達と飲みに行くことになってね。夜少し遅くなる」


< 98 / 181 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop