ワケありオンナとワケあり男子の共同生活
利用者さんに居室に戻ってもらい、夕食の片付けが終わった。
「時間になったよ。もう帰りなさい」
夕方から一緒に働いている夜勤者に言われて時計を見ると19時を過ぎている。
「はい、お疲れ様です。夜勤頑張って下さい」
「ありがとう。お疲れ様~」
夜勤者に挨拶をし、荷物を持って更衣室に向かう。今日の仕事が終わった。
カバンからスマホを取り出してメッセージの確認をする。仕事が終わった後必ずすることだ。
1件メッセージが届いていた。ヒデキさんからだ。
《20時にいつもの場所ね》
……あれ、わたしヒデキさんと約束してたっけ?でも、20時ってことは多分わたしの遅番の時間に合わせているんだと思う。
やばい、忘れてた。あきくんに夜ご飯いらないことを伝えていない。
慌ててあきくんに電話をかけた。プルルル…という音が聞こえる。今日は休みだからきっと電話に出てくれるはず。
3コール目で電話に出た。
『もしもし、あゆさん?』
「あっ、あきくん?ごめんね、今日急に友達と飲みに行くことになってね。夜少し遅くなる」