偽りの姫
『…僕は生まれつき裕福な家だったんだ
でも僕が6歳の時、お父さんが、会社を作って失敗しちゃってね…
お父さんはそれから僕とお母さんに当たるようになってきたんだ
お母さんはたえられなかったんだね
壊れちゃったんだお母さん…
お母さんは他に男を作って家に帰らなくなった
お父さんは今までより強く当たるようになった
僕も限界だった
だから逃げてきた
そしたら不良にケンカ売られて…
そこを藍に助けられたんだ』

瞬の過去はあまりにも酷いものだった
体中に傷があったのも不良だけのせいじゃないということか…

藍『そっか』

瞬『それだけ?』

藍『うん、だって下手に同情されても嬉しくなんてないでしょ?』

瞬『うん!ありがと!』

藍『それに、瞬の本性ってすっごい可愛い〜!』

ギュッ

『わっ!でも藍はすっごい可愛いよ!』

藍『そうだ!瞬、ここに住みなよ!』

『へ?』

藍『家、ないんでしょ?
ここなら部屋もあるし、毎日一緒よ!』

『でも…』

藍『いいからっ!』

『うん、ありがとぉ!』


< 68 / 152 >

この作品をシェア

pagetop