再会は、健康診断で。

いや、正直全然仕方なくはない。でも、今の結城さんには恐ろしくてとてもじゃないけど逆らえない。俺はあんな荒ぶってる結城さんに逆らえるような勇者じゃない。


「いや、大丈夫じゃないですけど大丈夫です。でも、何とかいけそうですね」


「ああ、うちの技術工達は優秀だな。結城と高倉さんの采配も見事だったし」


確かに荒れ狂ってたけどすごかったな。若くして管理職に抜擢されただけあるわ。それを一心に受け止めてたのは、サンドバッグの俺ですけどな。


「じゃ、俺高倉さんと仕上げの方入ります」


「ああ、頼んだ」


いつものように保護メガネとマスクをつけると、俺と同じようにメガネとマスクをつけた結城さんが近づいてくる。


この人、土日はちょっと機嫌がいいんだよな。土日だと仕事が休みな千紗ちゃんが構ってくれるからだろう。


本当、分かりやすい人だ。そして千紗ちゃんの存在って偉大だ。結城さんを手玉にとるとか、千紗ちゃんマジすごい。


「平根、平でお前だけ休みなしで悪いな」


うお、結城さんが俺にそんなこと言うなんて気持ち悪いな。なんか企んでる?


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