再会は、健康診断で。
「結城さん、まだ終わってないんですか」
俺より前に血圧のところに座っていたのにまだいるし。結城さんは苦笑いをして歩さんを見上げている。
「ちょっと高かったからもう一回だって。いつも低いのにな」
眉を下げて笑っている結城さんに、歩さんはあきれた目を向ける。
「ふざけて喋ってるからですよ。結城さん、ちゃんと深呼吸してください」
「はいはい。やっぱり俺には優しくないよね、歩ちゃん」
「結城さんに優しくするとろくなことないんですもん。測りますから、黙っててくださいね」
本当だ、結城さんのあしらいかた超うまい。そして結構ひどい。まあ、結城さんのことだからなにかやらかしたんだろう。
それにしても歩さん、なかなかやるなぁ。案外、高倉さんて尻に敷かれてるのかな。
「はい、大丈夫ですね。じゃあ結城さんは採血、平根くんは先に腹囲のほうに行ってください。空いてるからカーテンの中に入ってね。結城さん、血液ちゃんと出してくださいね」
同時に血圧が測り終えて、歩さんから用紙を受け取って椅子から立ち上がる。