再会は、健康診断で。
もっと偉そうで、人を見下してるような嫌な奴だった気がするんだけど。
「い、いませんけど。し、仕事中なので。同室の説明があるので、すみませんが……」
だけど、苦手意識は変わらないし、平根に連絡先を教えるなんて冗談じゃない。
やんわりと断ろうとすると、平根の妹である上田さんが助け船を出してくれた。
「そうだよ、お兄ちゃん。今日は夜勤明けなんだし、早く帰りなよ。ていうかいい年してこんなところで暴走しないでよ、恥ずかしい」
「だって、こんなのテンション上がるだろ。抱き心地最高だったし。すごいかわいいし、やばいんだけど」
興奮した様子の平根を見て私は正直ドン引きだ。本当にどうしたんだろうか、この男は。
「気持ちは分かるけどさ。とりあえず一回落ち着いたほうがいいよ。また失敗して後悔したくないでしょ」
上田さんにそう言われて平根はちょっと怯えている私を見て眉を寄せる。妹さんは、平根と違って常識人なんだな。