再会は、健康診断で。

「あ、かえちゃん。お疲れ様」


定期健康診断を終えて看護課のディスクに戻ると、外の健診に出ていた高倉さんが笑顔で迎えてくれる。


「お疲れ様です、高倉さん」


そう返すと高倉さんはニッコリと笑って、鞄の中からピンク色の封筒を出す。


綺麗な色だなぁ。ピンク色は私の一番好きな色だ。


「これ、かえちゃんに。早く渡してあげたかったんだけど、今日朝早かったから」


高倉さんにそれを差し出されて、私は不思議に思いながらその封筒を受け取る。


「平根くんから。すごくがんばって書いたみたいだから、ちゃんと読んであげてね」


高倉さんのその言葉に、私は手の中の封筒をまじまじと見つめる。


この手紙が、平根から? そう思うとちょっとドキドキしてしまってそれをごまかすように封筒をポケットにしまう。


「わかりました。ちゃんと……読みます」


うなずいた私に、高倉さんは優しい笑みを見せて私の頭をなでてくれる。





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