親愛なる君が人魚であるはずがない
姫は軽薄に見える王子を優しい気持ちで見つめていました。
姫は消える運命。
しかし、アーサーの心の安寧になれるのなら短い命を彼のために使おうと思いました。
「姫?どうしたんだい?」
(結婚…っていうよりは友達になりたいけどな)
笑った姫を不思議そうに見つめるアーサーの肩を叩きました。
「…僕でもいいかい?」
(気にするな、お前は幸せになれるよ)
物語の結末を知る姫はアーサーの不安が少しでもなくなるように大きく頷きました。
