狐の嫁入り
2章 出逢い
「あれ?ぼーっとする、、、、ここは、どこ?」


頭が痛い。あれ?氷嚢、、?冷たい……気持ちいい。


『お嬢さん。ここは、俺のウチだけど、、そんなに気持ちいいの?』


耳元から声がして、ふいっ、と横を見たら、綺麗な顔があった。
って?!顔??!

バっと、私は顔を隠した。


『もう、紅い顔を見てしまったのに隠すのは無駄だと思うんだがねぇ』


くすりっと、彼は笑った。
むすっとした感情が生まれる。


「笑わないでくれますか?!女性に対して失礼に値します」


恥ずかしいから、きつくいってしまった、、。


『助けて貰った人に、その態度は失礼に値するのでは、ないか?』


ぐっ……くそ、、、正論だ。
なんで、こんなことになったっけ、、、?
あれ?どうして_______

『取り敢えず、着替えようか汗だくだからね。あとー、ここは、俺の家ですから安心して下さい。あと質問はありましたら、着替えた後お教えしますよ』

はいこれ、と彼は言いながら着物を手渡してきた。
高そう……着てもいいのかな?でも、着ないと質問を答えて貰えない。
でも、着物なんて着たことがない。
あれ、、?眠くなってきた……





『あー、この子寝るの早すぎ。もー、着物着れないとか…可愛い。』

俺は寝たのを確認して頭を撫でた。
長い髪がさらさらしていて心地よい。同じ布団の中でふたりきり。
あー、まつ毛ながいなーかわええなぁ…
優越感が湧いてくる中……

仕方ないから…俺がまた、着せてあげよう…
頬がニヤつきながらも俺は彼女の着物に手をかけた



『おや、、、お目覚めかな?』

悠長な台詞と、なぜか柔らかい声。
落ち着く……

『んー、また、寝るのかな…襲おっか』

ガバッとわたしは、起きた。


「な、は言わせません!」

『つまんねえーーで、大丈夫?体調』

「大丈夫です。。。ありがとうございます」

『あっ━━』



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