元カレバンドDX
 デザートが置かれたファミレスのテーブルの上で、あたしは小さく頭を下げた。

「そういうことだからね、元カレバンドを組みたいの!!風ちゃん、ぜひお願いします!!」

「ちょ、え、えぇーーーー!!!!!」

 風太の驚きは、店内に響き渡る。

「だめ?」

 可愛く首をかしげてみた。

「いや、えっと……いきなりそんなこと言われても、え、えーーーーーーー!!!」

 まだ驚きは止まらないみたいだ。

「だって、ドラムはどうしても風ちゃんがいいんだもん」

「それは嬉しいけどさ……」

 風太は、驚きと戸惑いと動揺を一緒くたにした表情を浮かべる。

「だって、陽愛ちゃん、ほかの元カレも集めるんでしょ!?」

「うん!そだよ!元カレバンドって言ってるじゃん!」
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