元カレバンドDX
 目に映るペアリングは、どれもとても可愛くて、妄想の中のあたしは、次から次へと薬指にはめていった。

 あたしの中で、「彼氏」と「ペアリング」はセットになっていて、これは絶対に切っても切れないのだ。

「う~ん、あのさ……」

「ん?」

「おれ、ペアリングできないよ」

「えぇ!?」

 あたしは、その場で倒れそうになるくらいの衝撃を受けた。

「え!?なんで!?なんでできないの!?どうして!?」

「いや、おれギター弾くじゃん?だから指輪とかって、なんか邪魔なんだよね」

「え~!?だって、ギター弾くときは外せばいいじゃん!!」

「そんなの、いちいちめんどいよ」

「やだ!そんな理由じゃ納得できない!」

 あたしは、ぶすっとした顔でスバルを見た。

「別にペアリングなんかなくても、いつもココで繋がってるじゃん?」

 スバルはそう言って、あたしの手を取り自分の胸に当てた。
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