white coat


しばらくごろごろしていると心臓に違和感を覚えた




「……ん」


嫌な予感がして心臓を抑える




「…ハァ……ハァ」



やばい…


発作くるっ…



「杏乃?」



「…ハァッ…ハァ…」




「どうした」



立ち上がってあたしの横にしゃがんだ明音



その明音の服をあたしは必死に握った



怖い…



「…ハァッ…クッ」



グッと鷲掴みされるような痛みが襲ってきて一瞬意識が飛びそうになる




「杏乃、発作?」



明音の問に小さく頷く




痛いッ



「深呼吸だよ」



そんなこと言われてもできない




「ほら、唇噛まないで」



明音に唇を撫でられて噛むのをやめる




一緒になって深呼吸してくれた明音のおかげで5分くらいでおさまった






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